断酒29日目
外来が始まる月曜日。
アルコール専門病院は大賑わい。
これだけ皆さんアルコールの害に晒されている。
入院患者も多く私の一期前の患者が明後日に精神科に行く。
200床以上あるベッドもやりくりで大変であろう。
基本アル中に一度なればもう元には戻らない。
基本病院はある意味お金も入る。
200床×50万(ひと月)=1億
安く見積もっても、ひと月1億、年間12億。
このようにアルコール専門病院にかかっている患者はアル中全体の4%にすぎない。
アル中は否認の病い。
例えばアメリカは、人口の10%がアル中患者。
何処かに泊まって、断酒会などの場所をフロントに聞くと、何処何処で断酒会をやっている等、断酒会、AAが人の暮らしに大きく関わっている。
日本はアルコールには寛大だが、いざアル中になると人格まで非難を受ける。
日本のアル中の治療は入院3ヶ月とある程度決まっている。
3ヶ月経っても、解毒1ヶ月で退院しても、結局その人が底つきや人生感が変わらなければ、アル中の回復は見込めない。非常に厄介な病気だ。